手紙屋/あらすじを簡単に解説!働くことの意味・人生の意味とは?

この記事では喜多川泰さんの小説
手紙屋
〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜
を紹介します。
喜多川泰さんは手紙屋シリーズを2つ発表されています。
『就職活動編』と『受験勉強編』です。
今回紹介するのは『就職活動編』になります。
「賢者の書」「君とあえたから」に続く、喜多川さんの3作品目の著書になります。
この記事でわかること
- 「手紙屋」のあらすじ
- 「就職活動の本当の意味」とはなにか?
- この本を読んで「グッ」ときたとポイントBEST3
- この本をおすすめする人
- 喜多川泰さんの他作品紹介
- この本を読んでなにが変わるのか?
喜多川泰さんの「運転者」を読んで大ファンになった私が、次に読んだのがこの「手紙屋」です。
就職活動をしている甥がおり、将来の進路に悩んでいると聞いていました。
そんな時「手紙屋」の存在を知ったのです。
サブタイトルの
「僕の就職活動を変えた十通の手紙」
に目が留まりました。
なにかアドバイスを送れるのではないか?と思い、さっそくオーディブルで聴いたのです。
結論からいうと、まさにドンピシャでした。
これから社会に飛び立っていく大学3年生の彼にとって、きっと大きなヒントが詰まっていると確信しました。
翌日には本屋で購入しその本をプレゼントしました。

甥には自分のタイミングで本を読み、そして何かを感じとって、行動をすることを願っています。

自己紹介
私の趣味は「読書」で週に2冊のペースで本を読んでいます。
おすすめの『本』や『映画』また『買ってよかったもの』などを紹介しながらブログ運営を行っています。
目次
「手紙屋」あらすじを簡単に紹介

主人公は、大学4年生をむかえた22歳の男性。
就職活動に出遅れを感じていた大学4年の春、いきつけの喫茶店で「手紙屋」というチラシを見つける。
「私に手紙をだしてください。
10通の手紙のやりとりのなかで最善を尽くし私が学んできたことを伝えます。
あなたが人生で実現したいこと、実現することのお手伝いをします」
半信半疑ながらも、主人公は手紙を出してみることにしました。
運命的なものを感じたのも理由の1つだが、やはり就職活動において悩みも多かったからだ。
「自分がどんな仕事がしたいかわからない」
「自分にむいている仕事がわからない」
手紙屋からの返事をもらいながら主人公は1通づつ成長し、10通目の手紙を受け取るころには大きく成長しています。
人生の目標が定まり、大きな社会という海原へ、成功への自信と希望を胸に船出をする準備ができていました。
数年後、大きく成長した主人公は、自分の人生を大きく変えた「手紙屋」と感動の対面を果たし感謝を伝えます。
「手紙屋」の正体は身近な人でした。
「手紙屋」はどんな人におすすめ?
「手紙屋」は以下のようなひとに、ぜひ読んでほしいです。
「手紙屋」をおすすめする人
- 就職活動中の人
- 将来やりたいことが、定まっていない人
- 自分にむいていることが、わからない人
- 就職先によって、自分の未来がきまってしまうと不安な人
- 周りの人の就職先をきいて、焦ってしまう人
- 働く意味がわからない人
まさに、就職活動をおこなっている人全員に読んでもらいたい本です。
または、身近にそのような境遇の人がいれば、ぜひ本を読んでアドバイスをしてあげてほしいです。
私は、私のフィルターを通すと、内容が薄れてしまいそうな気がして(笑)
本をプレゼントすることにしました。
そして
実は「就職活動」関係なく、社会にでて数年経って迷っているひと、すでに子育てをおえ年配とよばれるほどのベテランだったとしても
「働く」ことへの意味を改めて考えてみる為に「手紙屋」を読む価値があると思います。
どの年齢からでも、新たな目標が見つかるかもしれません。
「手紙屋」を読んでグッときたポイントベスト3 ※ネタバレあり
「手紙屋」を読んで、グッときたポイントを3つ紹介します。
①「急がば回れ」
これは7通目の手紙にあったお話です。
人は何か目標や夢を持った時に「最短ルート」を探してしまうというお話でした。
しかし
「最短ルート」=「最良ルート」ではない
と手紙屋は言います。
作中にでてきた例をそのまま紹介します。
将来「英語をつかった職業につきたい、翻訳家になりたい」という女子学生に、
「英語だけはだれにも負けないくらい勉強をしなさい」
とアドバイスしがちです。
しかし、これだけでは翻訳家の夢を叶える確率は高くなりません。
英語ができることは、最低限の必要条件であって充分条件ではないからです。
英語の勉強にために、数学や日本史をきりすてるようなことはしてはいけません。
「日本史を詳しく翻訳できる」「専門的な数学を翻訳できる」
このように英語以外の専門知識を持っている方が、はるかに翻訳家になる可能性は高まります。
「翻訳家になる」ことが重要ではなく、「どのような翻訳家になる」が重要だという話です。
具体的には
目の前のことに全力で取り組む
これに尽きます。
将来「翻訳家」になりたいという女子学生には
◆英語以外の教科にも全力で取り組む
◆友達とのカラオケも全力で楽しむ
それら全てが「夢」への手助けになるとアドバイスしていました。
確かに、この女子学生が
「文化祭や学園祭など時間のむだ、その時間があるなら英語の勉強をしたい」
と、行事に参加をせず、英語の学力をあげたところで
将来、魅力のある翻訳家になっている姿が想像できません。
自分にとって「これは得か?損か?」で物事を取捨するのはなく
どのような経験も自分の魅力を押し上げる可能性があると理解し
全力で「行動し」「楽しむ」ことが重要です。
②会社を1人の人間として考える
主人公が
「どこに入社しても一所懸命に働くのなら、有名な大企業の方がよいのか?」
と迷っているときに手紙屋が答えた内容です。
例えば、恋人探しをするとき
地位や財産などで恋人を決めるのは「卑しい」と誰もが思います。
けいべつに値する行為です。
しかし、会社を決める時にはその「卑しい」行為を、無意識で行っているのです。
会社を1人の人間として考えると、おのずと答えがでます。
一生付き合っていける会社かどうかは、やはり性格で決めるべきなのです。
その会社がどうやって社会で選ばれようとしているか?
就職活動とは「一生つきあう人探し」「大好きになれる人探し」なのです。
③慣性の法則
これは主人公が「就職先を決めて、半年後の入社が楽しみだ」と報告をした後の手紙屋からの返事にあった内容です。
就職活動の話ではなく、人間の本質ともとれます。
人はいくら感動して「よし!やってやるぞ」を決意をしても、時間と共に必ず薄れていく生き物みたいです。
みなさんも、1つくらい思い当たるのではないでしょうか?
私もあります。
「よし今日から毎日ブログ書くぞ~」
と決意してみたものの、1週間、1か月後には「あれ?」みたいな・・
慣性の法則ってご存じでしょうか?
・止まっているものは、止まり続けようとする
・動いているものは、動き続けようとする
ってあれです。
人間の行動も同じで、まずは動くことが大事。
そして動き続けることが重要なのです。
1度動き始めることができれば、止まることが難しく感じるくらい、動き続けるというのです。
「手紙屋」は主人公に
「就職するまでの半年間が重要、いくらでもできる事はある」と伝えます。
そして主人公は、無償で就職先に「なにかお手伝いできませんか?」と動き出します。
もちろん、給料以上のものを得ることになります。
「手紙屋」の作者/喜多川泰(きたがわ やすし)の紹介
「手紙屋」の作者「喜多川 泰」さんの紹介をします。
作者 喜多川泰(きたがわ やすし) の紹介
1970年5月生まれ男性。東京生まれ、愛媛県育ちの作家。
教育者を目指し、1998年に学習塾を立ち上げました。塾生の学習意欲の向上や人生教訓を教えるため、授業の前に話をしていた。その話をまとめてみたらどうかという生徒の提案をきかっけに、執筆に至ったそうです。
そして2005年に「賢者の書」で小説家としてデビューしました。
その根本通り、喜多川泰(きたがわ やすし)さんの本は、小説というよりも自己啓発本に近い性質があるのが特徴です。
人生教訓をそのまま伝えるのではなく、迷える登場人物を導いていくストーリーにすることで、興味をもたせ、読者にその教訓を教えていいるのです。
読者が疑問をもつであろうことを、先に登場人物がきくことで、答えていく手法もあり、実にうまいやり方だと思います。
作者 喜多川泰(きたがわ やすし) の作品
喜多川泰(きたがわ やすし)さんの作品を紹介します。
喜多川泰(きたがわ やすし)さんの作品は、オーディブルで聴けるものが多いので、気になった方はぜひ試し聴きしてみてください。
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オーディブルってなに?というかたは以下の記事をごらんください。
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「手紙屋」の口コミ
「運転者」の口コミ・評判を紹介します。
いま、将来に悩むこのタイミングで、この本を読めてほんとうに良かった。
— 葵月みず (@moon_3zu) September 24, 2023
#手紙屋 #喜多川泰 pic.twitter.com/YoxTvQ90qE
今日は夫が寝落ちしてしまったから
— てと (@tetotetoteto217) September 21, 2023
読書📚
この本の作者の人が書かれた「運転者」が面白くて、他の作品も読んでみたくて「手紙屋」読んだよ(*^^*)
会社に対する考え方とかが変わったり、機転になるヒントが書かれていて良かった!#読書 #小説 pic.twitter.com/OWRnLpAFqS
「手紙屋」
— こう (@kooo_1996) September 24, 2023
仕事に対するユニークかつ本質的な視点が多く、満足感の高い1冊だった。
印象的だったのは、
「人生を通じての自分の目標をしっかり持つことができれば、その目標のために"今日を生きる"という確固たる生き方ができるようになる」
というもの。
自分も人生の最終目標を考え直してみたい。 pic.twitter.com/HyzfPA43KQ
オーディブルのカスタマーレビューより↓
とても良かったです
就活する息子に伝えたいことが書いてあってよかったです。
これから就職をという人には良いと思う
「物々交換」には新しい価値観をもらった。「称号」や「又聞き」については再認識させられた。
まとめ
「手紙屋」との文通をとおして「働く意味」を学んでいく主人公。
主人公を通して私たち読書に、同じ問いを投げかけています。
そして主人公と同じく、読書を成長させ、実際の行動にまで影響をあたえるパワーのある著書でした。
「素晴らしい本との出会いは人生を変える」
と作中でも出てきましたが、まさにそんな本でした。
実はこの本を読んで、私にも「目標」ができました。
近道をせず今は目の前のことに全力で取り組んでみようと思います。
喜多川さんのファンになったきっかけの本のレビューもぜひごらんください
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